自炊がめんどくさい、で終わらない。俺がぶつかった4つの壁

自炊がめんどくさい、では済まない話
自炊がめんどくさい、で悩んでいる人は多いと思う。だが俺の場合は「めんどくさい」を通り越して「一生しない」と決めている。一人暮らしで自炊しないと決めた人間の話だ。決めた側から言わせてもらうと、めんどくさいだけで終わる話じゃない。決めた後に、別の壁が何個も出てくる。
このページでは、その壁を正直に4つ並べる。良いことばかり書いても意味がないので、詰まった話をそのまま書く。
壁1: 外に出ないと食えない
自炊しないということは、家に食い物が置いていない生活になる、ということだ。冷蔵庫を開けても、すぐ食える状態のものは基本的に無い。
これの何が壁かというと、外に出るのが億劫な日があっても、出ないと食えないという一点だ。体調が悪い日、雨の日、ただ気分が乗らない日。そういう日でも、腹は減る。自炊する人間なら家の中で完結できる話が、俺の場合は「外に出る」という工程を挟まないと成立しない。
例えばの話だが、外に出る気力が無い日に限って、コンビニも遠く感じる。この感覚は、自炊しないと決めた人間ならたぶん分かってもらえると思う。
家に非常食のストックを置いておけばいい、と思う人もいるだろう。理屈では分かる。ただ、それが続く人は最初から困っていない。結局、腹が減ったら外に出る、という一択になる。
壁2: 天候。体が動かない日は、食い物も来ない
天候の壁は、雨や台風のときに一番はっきり出る。
在宅で仕事をしていた頃、台風の日にたまたま家にいられたことがあった。ラッキーだと思っていたが、昼に体がまったく動かなくなって、3時間ベッドで横になっていたことがある。結局その日の仕事は夜中にやって、なんとか帳尻を合わせた。
自炊していれば、体が動かなくても家の中で何か口に入れられたかもしれない。だが俺は自炊しない。動けない日は、食い物を取りに行くことも、届けてもらう手配をすることも億劫になる日だ。天候が悪くて外に出られない日と、体調が崩れて動けない日が重なると、この壁が一番厚くなる。
猛暑の日も似ている。外に出るだけで消耗する人は多いはずだ。自炊しない生活は、天候にそのまま体力を持っていかれる生活でもある。
壁3: 移動費と、外に出ると金が漏れる感覚
自炊しない人間は、食い物のために外に出る回数が単純に多い。回数が多いということは、そのたびに小さい出費が発生するということでもある。
単発の仕事に出たときの話をする。軍手、長靴、メモ帳、ペン、黒い靴下。「特に持っていくものはないだろう」と思い込んで現場に向かい、結局当日コンビニで買い直す羽目になったことが何度もある。制汗剤を何度も買い直した記憶もある。喉が渇けば自販機でポカリを180円で買い、体を使った後には餃子の王将でビールを1300円払う。せっかく8000円稼いでも、交通費を引いて手残りが6000円を切ることになる。
コンビニでわざわざメモ帳やペンを買う。わざわざ靴下をファミマで買う。家にあるはずのものが、行った先で足りないと気づく。これは自炊しない・準備が苦手な人間にありがちな、細かい出費の積み重ねだ。外に出る回数が多いというだけで、こういう「漏れ」が起きやすくなる。
自炊する人間なら家から一歩も出ずに済む日でも、俺は食い物のために外に出る。その外出のたびに、交通費なり、ついでの買い物なりで、少しずつ財布から出ていく。この「外に出ると金が漏れる」感覚は、自炊しないと決めた人間なら避けて通れない壁だと思う。
壁4: 単価。外食で揃えると、どうしても上がる
これは前のページでも書いた。外食で揃えると単価が上がる。外食ばかりだと、それが毎日積み上がる。ここではハードルとして改めて置く。
くら寿司でもフードコートでも、店で食う分には満足度は高い。だが自炊していれば材料費で済む食事が、店を通すことで人件費や場所代の分だけ乗ってくる。回数を重ねれば重ねるほど、その差は積み上がる。「自炊しない食費」を考えるとき、まずこの単価の高さを前提に置かないと話が始まらない。
安く抑える工夫は別のページに書いた。ただ、工夫でどうにかできる範囲と、工夫では埋まらない範囲がある。単価が上がること自体は、自炊しないと決めた時点で受け入れるしかない部分だ。
食費だけを切り取って「自炊しない方が高い」と言われれば、その通りだと思う。それでも自炊できない以上、比べる意味があるのは「外食だけで揃えた場合」と「工夫して外食の単価を下げた場合」の差でしかない。ゼロにはできない、という前提でこの先を読んでほしい。
だからどうしたか
外に出ないと食えない、天候に振り回される、移動費で金が漏れる。この3つを一気に減らせる方法は、「家に届く」食い方だ。
どれをどう選ぶかは次のページで細かく書く。ここでは「答えはそっちにある」というところまでで止めておく。
パートナーが作ってくれる食事がある日もあるのは、外食作戦のページで書いた通りだ。だから壁のすべてを毎日踏んでいるわけではない。それでも、自分では作らないという前提は変わっていない。
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壁は分かった。じゃあ具体的にどう埋めるのか、という話は次で書く。
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